犯罪・刑事事件の解決事例

書面での合意をしていなかったが、債権を回収することが出来た事例

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鈴木 祥平 弁護士が解決
所属事務所みずがき綜合法律事務所
所在地東京都 新宿区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

A社は、B社から、ソフトウェアの開発委託を受けました。ソフトウェアの開発作業の途中で、A社の担当者は、B社の担当者から「仕様の変更をして欲しい旨の要請」を電話で何回か受けていました。A社の担当者は、仕様を変更するためには新たな費用が発生する旨の説明をしたところ、B社担当者は、開発業務が全て終了したらきちんと清算をするので、ひとまず作業を進めるようにとA社担当者に話をしました。その後で、開発業務が終了したので、A社がB社に対して、仕様変更に伴って発生した増加費用を精算して請求したところ、B社は、本件でA社が行ったのは費用が発生するような内容の仕様変更ではなく、当初から予定していた作業であると主張して、増加費用の請求を拒みました。B社の担当者は、担当を外されてしまい、他の担当者が新たに本件の交渉の担当に付きました。

解決への流れ

当職は、A社から「B社に対して増加費用の請求をすることができないか」ということで相談を受けました。増加費用は400万円と高額な金額であり、泣き寝入りすることはできないような金額であったため、A社担当者とB社担当者とのメールのやり取りや書面のやり取りをすべて当職で精査をしたところ、仕様変更について増加費用が発生することをダイレクトに裏付ける客観的証拠はありませんでしたが、メールのやり取りの中で増加費用を認めるようなニュアンスの記載があったことから、それを根拠に訴訟を提起することにしました。訴訟手続きの中では、増加費用が発生する旨の合意が成立していたかどうかが争点になりましたが、裁判所は、当方の証拠の地道な積み重ねを評価してくれて、一般的に考えて増加費用なくして対応するような作業内容ではないという心証を抱いてくれました。訴訟手続きの中で裁判所から和解をしてはどうかという提案があったことから、和解交渉をしたところ、400万円の7割にあたる280万円をB社がA社に支払うと言う内容で和解をすることができました(A社としても客観的な証拠がなかったことから、7割の金額を認めてくれるということであれば、和解を受け入れるという判断をした)

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鈴木 祥平 弁護士からのコメント

この事案から言えることは、客観的な証拠がなかったとしても、傍証的な事実を証拠を積み重ねて主張・立証することで、裁判上の和解手続きなどによって、一定の額を回収することができることもあるということです。